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高山病グローリー! [三の沢岳その3]

2013年09月17日 23:42

ヘロヘロでたどり着いた山頂@AM11:22

DSC_8336.jpg

極楽平から1時間40分のCTのところ、2時間20分もかかってしまった。


短いコースだから、もし快調に歩けて時間が余ったら、

極楽平から宝剣を登って乗越浄土から千畳敷に下りようかなぁなんて

よくばりプランを立てていたのだけれど、

この体調&ペースでは間違いなく無理そうだ。



あきらめて、三の沢岳の山頂で大休憩してピストンで下りることに。

幸い風もなく、のんびりするには最高のお天気。

そうとなれば、絶景を望みながらランチできるべスポジを探す。

木曽駒、宝剣側の眺望を得られるこの大きな岩の上に決定。
DSC_8344.jpg

さあ、ランチの時間ですよ。




宝剣山荘の青い屋根と、天狗荘の赤い屋根。
DSC_8338.jpg

今日はコンビニおにぎりで簡単に。
DSC_8345.jpg

そしてお決まりの、山頂コーヒー。簡単に、モンカフェ★
DSC_8355.jpg

いつもよりはお腹が空いた感じが無かったけれど、

気分が悪くなったりすることはなく、たいらげることはできた。


靴を脱ぎ足を投げ出して、岩の上に寝転んでくつろいでいるあいだに、

何組かがやってきて、そして帰っていった。
DSC_8351.jpg

DSC_8352.jpg


こうして座っているぶんには心臓は大丈夫。

でも、帰らなければね。

私が大休憩している間に、後からやってきた人も先に出発した。

小学3年生くらいかな?の男の子と、お父さん。
DSC_8359.jpg
親子でいいですね。将来の山ボーイ。


まだ山頂にいるのは私と、もう一組だけになった。



PM12:35 出発。


陽のよくあたるところのウラシマツツジは、赤く衣替え。
DSC_8360.jpg

キャンディみたいなナナカマドの実。
DSC_8366.jpg



来たとき以上に、後ろにも前にも誰もいない。


聞こえるのは、遠くで鳴くイワヒバリのチリリリ、という声と、

同じく遠くを流れる沢の音、

そして私の身体の中から聞こえてくる、ドラムロールのような心臓の鼓動だけ。



山頂で1時間以上ゆっくり休んだから、少しはおさまってくれたかなと期待したが、

歩き始めてみると、また脈が上がり始めてしまったのだ。下りなのに。




原因はおそらく、昨夜の睡眠不足、そしてロープウェイで急激に標高を上げたこと。

つまり、高山病。たぶん。


高山病ならば、下山すれば治る。

だけど、下山するためには、目の前の登り返しを登らないといけないというパラドックス。
DSC_8367.jpg

まさに私が欲していた静かな稜線歩き、それを今体現出来ているはずなのに、

体調を気遣う方に気持ちがいってしまって、この贅沢な状況を楽しみきれていないのが残念。



とにかく、息切れしたら立ち止って休む。

これを繰り返し、少しずつ進んでいく。

3歩進んで2歩下がっちゃうチーター並みのスピードで。
(えっと、わかる同世代は失笑していただき、わからないヤングな貴方は無視してください



超・牛歩戦術で下りてきた山頂は、ガスがかかりはじめていた。
DSC_8375.jpg

あ、あのひとたち。
DSC_8376.jpg

後から来て、山頂で休憩していた、おそらく今日最後の2人組。
DSC_8377.jpg
50代後半か60代くらいの年配の女性2人だったが、元気元気。

ゆっくりだけれどしっかりした歩調で私に追いつき、へばっている私を抜いていかれた。

私もあの年齢まで山に登っていたいな。

今すでに追いつけないけど…(苦笑)





美しい。何度見ても、ワクワクするような稜線。
DSC_8378.jpg
深田先生は選ばなかったけど、私は貴方を「私の中の百名山」に選ぶよ、三の沢。



午後2時過ぎの傾き始めた日差しが、主稜線の山ひだをより美しく際立たせる。
DSC_8382.jpg



数歩ごとに立ち止って深呼吸したりしながらゆっくり来たが、

途中でカメラの調子が悪くなり、10分ほど座り込んでいじったりしているうちに、

気づけば息切れも胸のドラムロールも治っていた。



PM2:50 ようやく宝剣との分岐。だいぶ雲が湧いてきた。
XC360_2013-09-06-14-43-27-797.jpg
明日はお天気が崩れるだろう。


みんな下りてしまって、誰もいない極楽平。
XC360_2013-09-06-14-43-36-667_org.jpg
今度こそ、本当に稜線独り占め!



東京ドーム何個分、なんて野暮な数え方はしない。

今この瞬間の、ぐる~りと見渡せる範囲すべて、自然と私、一人と独り。

この感覚がなんとも好きで、だからやっぱりときどき単独で山に登りたくなる。

いや、時々登らないといけないのだ、独りで。



再び気持ちが高ぶってきて、心臓が痛かったことなど忘れて

登山靴で思わず走り出した。
XC360_2013-09-06-14-52-19-196_org.jpg


東の伊那側の谷からどんどん湧き上がってくるガス。

西の木曽側からは午後の斜めの日差し。

この状況は、もしや…?




急いで島田娘に向かう途中まで駆けあがって、

千畳敷方面を見る。





でたな、妖怪ー!!ひゃっはーーー★(←それ違う生き物…)
YDSC_8386-2.jpg
※ブロッケン現象、またはブロッケンの妖怪とも。英名はglory.


初めて見ることができ、嬉しくて何枚もシャッターを押した。

しかし、ものの3分ほどで消えてしまった。妖怪は短命なり。



途中苦しかったけれど、最後に良い気分になれてよかった。

さぁ、あとは千畳敷に下るだけ。

PM15:05 すっかり体調は戻ったので、極楽平から快調に下り、

PM15:22 千畳敷着。15時半のロープウェイに間に合わせることができた。

ZDSC_8392.jpg
イワツメクサともお別れ。また来るわね。


バス+ロープウェイという文明の利器の恩恵と試練を、上りも下りもバッチリ受けたこの山行。

便利なものはそれなりに諸刃の剣だと学んだ。



自分はあまり高山病になりにくい体質だと思っていた。

今までではっきり自覚しているのは、2度。

一度目は富士山8合目から上での息切れ。

そして昨年の御嶽山での頭痛と吐き気。


それ以外は3000m級の山に1日目で上まで登っても、

たまに軽い頭痛があるかな?程度で大きく調子を崩すことはなかった。

しかし、今回のように睡眠不足とかオーバーペースとか、

少しの無理の積み重ねで、楽しいはずの山歩きが苦しいものになり得ること、

改めて経験し、無理はしちゃダメ、と肝に銘じた。

それから、夏の間は週末の山行のための膝温存で、ランニングはお休みしていた事も影響がありそう。

天候不順で山へ行けない週末もあったため、普段から心拍トレーニングはしておかないとな、と反省。




それでも、その苦しさを上書きして消してしまうほど、

三の沢岳は素敵な山だった。

本当はブログに書かず、秘密にしておきたかったんだけどね。私だけの山に

体調を万全にして、またリベンジしようっと。






おしまい♪




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コメント

  1. Miki@宵の明星 | URL | -

    Re: 人生は、

    郡司蒼さん

    そうなんですよ。
    それでも、人生は汗かきべそかき歩いてゆかねばならぬのです。

    中岳のテンバ、とてもいいですよ!
    南ア、北アに御嶽、恵那山、そして大好きな八つも近くに見えて、最高です。
    ぜひお泊りしていただきたいです。そして木曽駒山頂ご来光を…

  2. Miki@宵の明星 | URL | -

    きょこさんへ

    > 寝不足でコンディションが悪いときって高山病になりやすいですね。

    ホントですよね!(>_<)
    深夜運転で向かうので初日は大体寝不足になってしまいがちなんですけどね…
    ただ、この山はうちから近いので(1時間半♪)
    もうちょっと早く準備して家を出られなかったの!?と反省です。

    スイスの登山鉄道って3500mまで上がるんですか!?
    聞いただけでくらくらしますね(^_^;)
    マチュピチュ観光なども大変そうですもんね。

    ブロッケン、2重ですよね~☆
    登山3年目でようやく見ることができました^^


  3. 郡司蒼 | URL | 0QPgEup2

    人生は、

    ワンツーパンチでございますね。
    それにしても、良い写真ばかりでですね。
    稜線大好きです。
    わたくし、木曽駒に行こうとして機会を逃してしまいました。
    テン泊したいです。

  4. きょこ | URL | nEZ6Tck6

    寝不足でコンディションが悪いときって高山病になりやすいですね。
    私は心肺系が弱いので、2000m越えると空気薄いな~と感じ、
    3000m付近ではいつも軽度の頭痛とお友達です^_^;

    >便利なものはそれなりに諸刃の剣
    そうそう、そうなんですよね。
    身動き取れないほどの高山病になったのは、ここのロープウェイ使って
    楽をさせていただいたときと、スイスの登山鉄道で3500mまで
    一気に上がって観光したときでした。

    帰りがけのブロッケン現象はお見事♪
    しかも二重にかかってません??

    Mikiさんの秘密の山(?)、ステキなお山を
    教えてくださりありがとうございました。

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