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落石の恐怖再び!重太郎新道 北アday3その3

2013年11月06日 08:07

これまでのおはなし <day1> <day2-1> <day2-2> <day3-1> <day3-2>




奥穂から吊尾根経由でなんとか前穂までたどり着き、

あとは上高地からのバスに間に合うように重太郎新道を下りるだけ。


C360_2013-10-14-12-11-08-428.jpg
重太郎新道、雷鳥広場と岳沢パノラマの間のとんがり尾根。


『だけ』とは言ってもそれなりに難所が待ち受けており、一筋縄ではいかなかった重太郎新道

いつまで経っても下りは苦手(>_<)

そして、今回も目の前で落石を目撃する羽目になったのでありました。




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ナナメになってて決して平らじゃない紀美子平を乗越すようにして

反対側に下りると、すぐにまたクサリ。しかも若干逆層スラブ気味。
DSC_9680.jpg
幸いなことに好天でほとんど滑らなかったが、雨だったらここはイヤだろうな~と思わせられる箇所。

当初の予定通り初日に岳沢に入っていたら、

翌朝雪のついたここを登らなければならなかったと思うと、

コース変更してつくづくよかったなと思った。

慎重に降りてなんとかクリアー。

(地図ではこちらのクサリに注意するような但し書きがあるが、

私はむしろ、吊尾根のクサリの方が数倍イヤだった…)



続いて、使えるの?と疑いたくなるハシゴ登場。
DSC_9681.jpg
なぜそんな形に。そして現役。


紀美子平を過ぎても、急坂が多く、背中の荷物が邪魔するので

後ろ向きに下りることを余儀なくされる箇所が多い。

疲れて集中力を切らさぬよう、とにかく慎重に下りて行く。



しばらく下ったところで、バリバリバリ、とヘリコプターの音。

こんなところで荷揚げ…?と空を見上げると、

西穂―奥穂間の稜線の少し下あたりでうろうろ停滞。何かを探している。


あれは、間違いなく荷揚げなんかじゃない。その場にいた全員が確信した。誰か落ちたな…。
DSC_9682.jpg
その後、ヘリはいったり来たりを二度ほど繰り返した。


(帰宅後、ニュースで知ったが、やはり滑落事故であった…。R.I.P.)



救助ヘリを見たからというわけではないけれども、

より一層注意しながら一歩一歩下りて行く。

岳沢小屋が遠くに見えたときには、少しほっとしたが、

見えてからが長かったー。って、富士山か!
DSC_9683.jpg



右ひじ左ひじ交互に見て~♪…じゃないけど、

前向き後ろ向き、斜度やコースによって体の向きをその都度くるくる入れ替えながら下っていく。

これもね、荷物が結構邪魔でね…
DSC_9684.jpg


文字ではふざけてますが、冗談じゃないんです。

このあたり、マジで結構危ないんです。 ※岳沢小屋の記事をご参考にどうぞ


はい、そして真打ロングハシゴ登場。
C360_2013-10-14-13-02-46-621.jpg

1人ずつ慎重に下り、確実に下りきったところで「OKでーす」と前の人が声をかける。

それを合図に上で待っていた次の人がハシゴに取り掛かる。安全登山、暗黙のルール。

前の人が下りきるのを待ちながら、上からの写真を撮っていたら、

うしろのおじさんが迫ってきて

『あの、写真撮ってるなら先行かせてもらってもいいですか』

・・・・

別にいいですけど、でも 前の人が下りてからにしましょうね!!!!


何も言わなかったらこのおじさん、お構いなしに下り始めたに違いない。

もし間違えて手を滑らせて貴方が落ちたら、貴方が死ぬのは勝手ですが、

でも、下の女性まで巻き込む気ですか?


C360_2013-10-14-13-04-42-594.jpg
下りきってから見たところ。けっこう長い。

私はハシゴを怖いと思わない人だけれども、

人によってはハシゴが苦手な人もいる。

自分が良くても、周りの人に危険や恐怖をを与えるような歩き方はしちゃいかんやろ、おじさん。(めちゃおこ)

こういう方とは一緒のペースで歩きたくないので、先に行っていただく。



一難去ってまた一難。激狭い岩場登場。

HEEEEEY!ワタシ通レマセーーーーーン!
DSC_9686.jpg
すっぽり。

そもそもこういう道でクロックスとかぶら下げてるのが間違い。

もうもう、絶対パックの外に色々ぶら下げないぞ!今度から荷物はきっちり中へ入れてやる!

と猛烈に反省し、神様に固く誓った重太郎新道

(※この時は結局、岩の上を無理やり乗越して通過。)



さらに受難の道は続く。

歩いていたら、遠く、上から何やら叫び声が聞こえてきた。

そして徐々に輪唱のごとく、声が大きくなってくる。

「らくー」「らくー」「らくー!」 「らくだってよー!!」

えーーっ!と驚くと同時に私もその輪唱に加わる。

「ラクー!」と私が叫ぶより速く、自分の脇、ほんの2メートルのところを

猛スピードで転がっていく、こぶし大の石。

ジグザグ九十九折の道、石の落ちていく先には、3人組!

思わず 「きゃーーー!」 と叫んでしまったが、

何とかかわしたのか、それとも奇跡的に当たらなかったのか、

その3人組は無事だった。

冷や汗と、あぶら汗と、手に汗。

人工落石だったのか、自然落石だったのかはわからない。

結果としては何も起ってないけれど、どっと疲れた。

早く岳沢小屋に着いてホッとしたい!

しかし焦ると転倒しやすいということをこれまでの山歩きで学んでいる、

というかイヤというほど体験している私は、最後まで気を付けて歩ききり、

なんとか無事に岳沢小屋到着。


ハァー。疲れましたよ、身体より足より、神経が。
C360_2013-10-14-13-50-31-555.jpg

小屋のテラスのテーブルに置いてあった写真。
C360_2013-10-14-13-50-08-494_org.jpg
結構な道を下ってきたのがわかる。頑張ったな、私。

テラスからは西穂―奥穂稜線も見えた。
C360_2013-10-14-13-50-22-085.jpg
奇妙に突き出ている天狗岳、右手にジャン。


お手洗いをお借りして、小休止のあとは、あとひとふんばり。


ダケカンバの黄葉をくぐり、なだらかで平和な道を下っていく。
C360_2013-10-14-13-27-10-225.jpg
膝の疲れも出てきて、ここからはポールもフル活用。

わき目もふらずずんずん下って、緑濃い森の中へ。
DSC_9687.jpg
ああ、下界に帰ってきたんだな…


登山口到着。
C360_2013-10-14-15-29-04-346.jpg

河童橋の手前までくると、朝自分がいた頂から下ってきた斜面が一望できた。
C360_2013-10-14-15-42-47-788_org.jpg
無事、歩けて良かった。

勝利の美酒ならぬ美ソフト。
C360_2013-10-14-15-47-59-422.jpg
山歩きは勝ち負けじゃないけれど、自分に打ち克ったということで♪




吊尾根、前穂、重太郎新道

想像していた通り、いやそれ以上になかなかの手ごわさであった。

自分の山行スタイルとして、チャレンジよりはエンジョイしたいほうが強いけれど、

それでも未知の道への探求心好奇心は満たしたい。

そのためのステップとして、色々経験し、学ぶことができた山行であった。




おしまい♪





次回は久々にトレランレポになる予定です★

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コメント

  1. Miki@宵の明星 | URL | -

    ちいたろうさん

    初めまして!コメントありがとうございます♪
    今更のお返事で申し訳ありません!

    いやいや、私がへたれなんですよ(^_^;)
    のど元過ぎれば何とかで、今思い返すといい思い出で、
    また歩いてみたいコースのひとつです。(天気のいい時に)

  2. Miki@宵の明星 | URL | -

    目目連さん

    こんにちは!
    ずいぶんご無沙汰してしまいました。
    今更のお返事で恐縮です。

    落石はほんと怖いですね。
    先月、白馬大雪渓を登りましたが、
    登っている最中はラッキーなことに遭遇しませんでしたが
    雪渓上にすごい数の落石の残骸を見て焦りました。
    落ちてくる石もですが、自分も落石を起こさないように
    気を付けたいです。

    マットは反省し、インフレータブルのものに買い替えました。
    ザック内スペースは多少タイトになりましたが、
    外付けするものが無くなって、すっきりしたザックになりました!
    日々トライ&エラーの繰り返しです。
    しかし山の上での大エラーは致命傷になりますから、
    極力失敗は小さくしたいですね。

  3. ちいたろう | URL | k2Abr0pM

    初めまして!

    初めまして。コメント失礼します。
    とてもスリリングな記事に思わず冷や汗かきながら読みふけってしまいました(笑)
    想像以上に過酷なコースのようで、精神的な疲労もかなり凄そうですね!
    私も去年の夏に奥穂へ登ったのですが、重太郎新道も帰りに行こうと思っていました。
    でも行かなくて良かったかも…。足がすくんで動けなくなるところでした(笑)
    すごい参考になりました。ありがとうございます。

  4. 目目連 | URL | GLZpgBss

    お疲れ様です。

    Mikiさん

    こんばんは。
    たくましいですね。

    最近はブームのせいか、どこに行っても人でいっぱい。
    人工?と思えるラクもよく起こされます。
    こう言うところでしたら音がするので気付くのが早いのですが、雪渓では叫んでもらわないとわかりにくいです。
    特に雪渓の下りでは、後ろに目が付いている訳ではないので、後ろに人がいる時はたまに振り返るのも大事ですね。

    マナーの悪い人もいますね。
    マナーの悪いツアーガイドもいます。
    怒鳴り付けそうになったこともありますが、お客さんの前で・・・と思ったので踏みとどまりました。

    自分のみならず、周囲の人の安全にも気を配りながら山を楽しみたいですね。

    ・・・サーマレストのリッジレスト・・・使い心地はいいし軽いのですが、とってもデカいのよねー。

  5. Miki@宵の明星 | URL | -

    Re: とても、

    郡司さん

    ありがとうございます♪
    今年最後の大一番でした。
    課題は色々見つかりましたが、
    無事生還こそが登山の成功ですよね。

  6. 郡司蒼 | URL | 0QPgEup2

    とても、

    緊張感と楽しさと、汗が伝わってくるスリリングなお話、面白かったです。
    生還おめでとうございます。

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